CanvaでPOPを作るのに向いている店、向いていない店
Canvaなどの簡易デザインツールは、価格や文章をすぐに変更できる点が大きなメリットです。
たとえば、値札の変更、期間限定セール、季節商品の入れ替えなど、売り場の情報を頻繁に更新する店舗には向いています。店内のパソコンやスマートフォンから修正できるため、外部のデザイナーへ毎回依頼する必要がなく、急な変更にも対応しやすくなります。
一方で、店舗の入口に掲示する大型ポスターや、ブランドイメージ、高級感が売上に大きく影響する販促物は、プロへ依頼したほうが安心です。
すべてをCanvaで作るのではなく、日常的に使うPOPは店舗で作成し、店舗の顔になる重要なデザインはプロへ依頼する、といった使い分けが現実的です。
CanvaでPOPを作るときによくある失敗
店舗でPOPを作り始めると、次のような問題が起こることがあります。
- 作る人によって色や文字の大きさが変わる
- 価格や期間を間違えて掲載してしまう
- 簡単に作れると思ったのに、予想以上に時間がかかる
こうした問題は、Canvaの機能が難しいから起こるというより、作成ルールや確認方法が決まっていないことが原因です。
あらかじめ使用する色やフォントを決め、編集できる場所を限定しておくと、担当者が変わってもデザインのばらつきを抑えられます。
デザインのばらつきと誤表記を防ぐ方法
複数のスタッフがPOPを作る場合は、基本デザインをテンプレートとして用意しておくと安心です。
テンプレートでは、次の要素を固定します。
- 使用するフォント
- 文字や背景の色
- ロゴを配置する位置
- 商品画像の大きさ
- 価格を表示する位置
担当者が変更するのは、商品名、説明文、価格、掲載期間などに限定します。レイアウト全体を自由に変更できないようにすることで、店舗全体のデザインを統一しやすくなります。
完成後は、次の項目を確認します。
- 商品名や文章に誤字がないか
- 価格が正しいか
- 税込・税抜の表示が分かりやすいか
- セールやキャンペーンの期間が書かれているか
- 古い情報が残っていないか
どこまでスタッフに任せるべきか
スタッフが自由に編集できる範囲は、商品名、価格、説明文などの差し替えに限定するのがおすすめです。
画像の変更やレイアウトの変更まで自由にすると、担当者ごとにデザインが大きく変わり、店舗の統一感が失われる可能性があります。
小規模な店舗では、店長や責任者が公開前に確認する仕組みにしておくとよいでしょう。複数店舗を運営している場合は、各店舗で内容を確認したあと、本部や販促担当者が最終確認する方法もあります。
特に、価格、割引率、商品の効果を表す文章などは、間違いがトラブルにつながることがあります。重要な表示については、必ず責任者が確認するルールを決めておきましょう。
最初は小さなPOPから試す
初めから店内すべてのPOPをCanvaへ切り替える必要はありません。
まずは、期間限定商品やおすすめ商品など、修正しやすく、間違いが起きても影響の少ないPOPから試してみましょう。
試験的に運用するときは、次の内容を記録します。
- POPの作成にかかった時間
- スタッフが迷った作業
- 誤字や価格間違いの有無
- 印刷や掲示にかかった時間
- お客様の反応
実際に使ってみると、テンプレートの使いにくい部分や、確認漏れが起きやすい箇所が分かります。問題点を修正してから、少しずつ利用する範囲を広げると失敗を減らせます。
自分で作る場合と外注する場合の費用を比べる
Canvaは無料でも利用できますが、「無料だから必ず安い」とは限りません。
POPを自分たちで作る場合は、デザインだけでなく、文章の作成、画像選び、内容確認、印刷、掲示などにも時間がかかります。
費用を比較するときは、Canvaの利用料金だけでなく、次の作業時間も含めて考えましょう。
- 内容を考える時間
- デザインを作成する時間
- 誤字や価格を確認する時間
- 印刷を手配する時間
- 店内に掲示する時間
スタッフが1枚のPOPを作るのに長い時間を使っている場合は、テンプレートの作成だけを外注したほうが、結果的に安くなることもあります。
最初にプロが基本テンプレートを作り、日常的な文章や価格の変更は店舗で行う方法もおすすめです。
Canva運用で失敗しないためのポイント
- 使用するフォントや色を決めておく
- 編集できる範囲を限定する
- 価格や掲載期間を確認するチェックリストを作る
- 作成にかかった時間を記録する
- 定期的にテンプレートを見直す
Canvaは、急な価格変更や期間限定のお知らせなど、スピードが求められる販促物に向いています。
ただし、すべてのデザインを店舗内で作る必要はありません。日常的に使うPOPはCanvaで作り、ブランドイメージに関わる重要な販促物はプロへ依頼するなど、目的に応じて使い分けることが大切です。
まずは小さなPOPから試し、作業時間やスタッフの負担を確認しながら、自分たちの店舗に合った運用方法を決めていきましょう。