美容室の予約を電話やDMだけで受けていると、施術中に対応できなかったり、聞き漏らしが起きたりします。とはいえ、最初から有料の予約システムを入れるほどではない、というお店も多いでしょう。
そんなときは、Googleフォームを「予約希望の受付窓口」として使う方法があります。お客様に希望日時やメニューを入力してもらい、お店が内容を確認してから予約を確定する形です。
大事なのは、Googleフォームだけで空き枠を自動管理するのではなく、まずは受付内容をそろえる道具として使うことです。ここでは、無料で小さく始める手順を紹介します。
Googleフォームで予約受付を作ると何が楽になる?
電話やInstagramのDMでは、お客様によって送ってくる内容が違います。希望日は届いていても、メニューや担当者の希望が分からず、何度もやり取りすることがあります。
Googleフォームなら、全員に同じ項目を入力してもらえます。回答はフォーム上で確認でき、Googleスプレッドシートにも保存できます。予約希望を一覧で見たいときに便利です。
ただし、これは本格的な予約システムとは違います。空き状況との自動照合や予約枠の確保までは行わないため、「送信した時点では予約確定ではない」と分かるように案内してください。
最初に入れておきたい予約項目
質問を増やしすぎると、お客様が途中で入力をやめてしまいます。最初は、予約確認に本当に必要な項目だけで十分です。
- お名前
- 連絡先
- 希望するメニュー
- 第1希望の日時
- 第2希望の日時
- 担当者の希望
- 伝えておきたいこと
日時は第2希望まで聞いておくと、最初の希望が埋まっていたときの連絡が短くなります。連絡先は、お店が実際に返信する方法に合わせて、電話番号かメールアドレスなど必要なものだけを集めましょう。
10分ほどで作る基本の流れ
- Googleフォームを開き、空白のフォームを作成する
- フォーム名を「予約希望受付」など分かりやすい名前にする
- お名前、連絡先、メニュー、希望日時などの質問を追加する
- 予約確認に欠かせない項目だけ「必須」にする
- 回答をGoogleスプレッドシートへ保存する
- 自分で一度送信し、表示と通知を確認する
Googleフォームでは質問の形式を選び、必要な項目を必須にできます。メニューは選択式、補足事項は記述式にすると入力しやすくなります。
公開前には、スマートフォンから自分でテストしてください。入力しにくい項目がないか、回答が保存されるか、スタッフが確認できるかまで見ておくと安心です。
送信後のメッセージで誤解を防ごう
初期設定のままだと、お客様はフォームを送っただけで予約が取れたと思うかもしれません。送信後に表示する確認メッセージを、次のように変えておきましょう。
予約希望を受け付けました。まだ予約は確定していません。空き状況を確認し、営業時間内にお店からご連絡します。
あわせて、返信までのおおよその時間や、当日予約は電話で受け付けることなど、お店の運用に合う注意書きをフォーム上部にも入れておくと親切です。
回答を見落とさない仕組みも必要
フォームを作っても、誰も確認しなければ予約につながりません。Googleフォームでは、新しい回答のメール通知を受け取る設定ができます。担当者と確認する時間帯も決めておきましょう。
- 営業日の朝と夕方に回答を確認する
- 確認担当者を一人決める
- 予約確定後は普段使っている予約台帳にも記録する
- 返信済みか分かる印をスプレッドシートにつける
複数のスタッフが同じ回答を見る場合は、「誰が返信したか」を記録できる列を追加すると、二重返信を防ぎやすくなります。
ダブルブッキングを防ぐには?
Googleフォームは、送信された瞬間にその時間を予約済みにする仕組みではありません。同じ時間を複数のお客様が希望する可能性があります。
そのため、フォームは「予約希望の受付」にとどめ、お店からの返信をもって予約確定とするのが現実的です。予約件数が増え、空き枠の確認に手間がかかるようになったら、専用の予約システムへ切り替えるタイミングです。
Instagramから迷わずフォームへ案内する
フォームが完成したら、Instagramのプロフィールやホームページにリンクを置きます。「予約フォーム」と書くだけでなく、「希望日時を送る」「お店からの返信で予約確定」まで添えると流れが伝わります。
プロフィール、投稿、DMで案内する予約先がバラバラになっている場合は、美容室のInstagramから予約につなげる導線の整え方も参考にしてください。
まずはスタッフ同士のテストから始めよう
いきなりすべてのお客様へ案内する必要はありません。まずはスタッフや家族に入力してもらい、回答確認から予約確定の連絡まで一通り試してみましょう。
入力項目が足りなければ追加し、確認に使わない項目は減らします。Googleフォームは、電話やDMのやり取りをすべて自動化する道具ではありません。それでも、最初に必要な情報をそろえるだけで、予約受付はかなり整理しやすくなります。
参考: Google ドキュメント エディタ ヘルプ「フォームを編集する」、「フォームの回答の保存先を選択する」、「フォームの回答を表示、管理する」