オーダーメイド作品では、お客様から受け取った参考写真、材料の候補、制作途中、完成確認など、画像が増えやすくなります。スマートフォンの写真一覧だけで管理すると、別の注文の画像を開いたり、送る予定ではない写真を選んだりするおそれがあります。

Googleドライブで注文ごとに整理する目的は、制作を画一化することではありません。お客様の希望を思い出すための材料を正しく保ち、手仕事の判断や丁寧な説明に集中するためです。

この記事でわかること

  • 注文ごとのフォルダ構成
  • 写真名の付け方
  • お客様へ共有する前の確認

注文番号を整理の中心にする

フォルダ名へお客様の氏名や住所をそのまま入れると、画面共有や誤送信時に個人情報が見えます。まず受付番号を決めます。

2026-0815-01_布小物オーダー
2026-0815-02_アクセサリー相談

日付だけでは同日に複数件あると重なるため、連番を付けます。商品名は自分が見分けられる一般的な呼び方にし、詳しい個人情報は注文台帳で管理します。

4つのフォルダへ分ける

注文フォルダの中を次のように分けます。

  1. 01_お客様からの参考:受領した画像
  2. 02_確認用:色や形を相談するために見せる画像
  3. 03_制作記録:自分用の工程記録
  4. 04_完成共有:お客様へ案内する候補

同じ写真を複数の役割で使う場合も、共有用には必要な画像だけを複製します。内部記録のフォルダを直接共有しないことが重要です。

写真名のテンプレート

スマートフォンが付ける連番のままでは、中身を開かないと分かりません。大切な写真だけ、日付・内容・版を付けます。

20260815_参考_希望色.jpg
20260817_確認_持ち手A.jpg
20260817_確認_持ち手B.jpg
20260820_完成_正面.jpg
20260820_完成_側面.jpg

「最終」「最新版」を繰り返すと区別できません。日付とA・Bなどの候補名を使います。画像の説明をメッセージで送るときも、ファイル名と同じ言葉を使うと取り違えを減らせます。

整理の手順

  1. 注文受付時に番号を発行します。
  2. 注文フォルダと4つの子フォルダを作ります。
  3. お客様から受け取った写真を参考フォルダへ保存します。
  4. 制作前に、別注文の写真が混ざっていないか確認します。
  5. 確認してほしい画像だけを確認用へ置きます。
  6. 完成後、共有候補を完成共有へ複製します。
  7. 共有前にログアウト状態または別の画面で見え方を確認します。

お客様への確認文例

持ち手の候補をAとBの2枚に分けました。ファイル名の末尾がA・Bになっています。形ではなく色の見え方をご確認ください。制作開始前に、どちらを希望されるかお知らせください。

画像だけを送り、何を確認してほしいか書かないと判断がずれます。確認点を一つに絞り、回答を受けてから次へ進みます。

失敗しやすい点

一つ目は、共有リンクを注文フォルダの最上位へ設定することです。制作メモや受領画像まで見える可能性があります。共有専用の完成フォルダだけを使います。二つ目は、リンクを知る全員が見られる設定を習慣にすることです。共有相手と期間を確認します。

三つ目は、作品完成後も画像を無期限に増やすことです。取引や制作記録として必要な期間は事業の方針に合わせて決め、不要な複製や失敗写真を定期的に見直します。

注文完了後の整理

作品を受け渡したら、完成共有のリンクが引き続き必要か確認します。注文台帳の状態を完了にし、参考写真、確認画像、制作記録のうち残す理由があるものを分けます。画像を削除する場合は、取引や合意の記録として必要なものまで一緒に消さないよう、事業の保管方針を先に確認します。

月に一度、注文番号のないフォルダや共有中のリンクを一覧で見直します。整理は作品の価値を測るためではなく、次の注文を別のお客様の情報と混ぜずに始めるために行います。

画像を送る前には、ファイル名だけでなくサムネイルも一枚ずつ見ます。同じ作品に見えても色や金具が違う場合があるため、注文台帳の番号と画面上の番号を指差し確認してから案内します。

共有前チェックリスト

  • [ ] 注文番号が別注文と重複していない
  • [ ] お客様の氏名をフォルダ名へ直接入れていない
  • [ ] 共有専用フォルダに必要な写真だけがある
  • [ ] 別注文の画像が混ざっていない
  • [ ] 何を確認してほしいか文章で伝えた
  • [ ] 共有相手と権限を確認した

まずは次の一注文だけで試し、制作中に探しにくかった場所を直してください。写真整理に使う時間を減らす先には、お客様の希望を読み取り、素材や仕上がりを丁寧に考える時間があります。

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よくある質問

お客様の名前をフォルダ名へ入れてよいですか?

氏名をそのまま使わず、注文番号や自分で管理できる受付番号を中心にします。

すべての制作途中写真を保存しますか?

確認や記録に必要な写真だけを残し、同じ構図の失敗写真や不要な画像は整理日を決めて見直します。

お客様へフォルダ全体を共有しますか?

内部メモや別注文の情報が混ざるおそれがあるため、共有専用フォルダへ必要な画像だけを複製して案内します。