「今日は営業していますか」「駐車場はどこですか」「この場所で合っていますか」。お店にとっては、どれも大切な問い合わせです。ただ、開店準備の最中や接客中に同じ電話が重なると、目の前のお客様を待たせてしまうことがあります。電話に出られなかった後で、「せっかく来ようとしてくれたのに」と気になることもあるでしょう。
こうした行き違いを減らすために役立つのが、Googleマップに表示されるGoogleビジネスプロフィールです。難しい集客施策として始める必要はありません。店頭に貼っている営業時間のお知らせや、スタッフが口頭で説明している内容を、来店前のお客様にも見える場所へ写す。まずはそれだけで十分です。
Googleビジネスプロフィールは、来店前のお客様のための案内板です
お客様は、初めてのお店へ向かう前に「開いているかな」「車を停められるかな」「入口は分かるかな」と確認しています。そのとき、検索結果やGoogleマップに古い営業時間が出ていると、電話をかけるか、来店をあきらめるか、迷わせてしまうかもしれません。
Googleビジネスプロフィールは、住所、営業時間、電話番号、写真、ウェブサイトなどを管理できる無料の情報欄です。オーナー確認が済んだ事業者なら、Google検索やGoogleマップから編集できます。まずは「お客様が来店前に知りたいこと」が正しいかを確かめる場所として使いましょう。
最初に確認したいのは、売り込みではなく5つの基本情報です
投稿を増やす前に、次の5つを確認します。紙のチラシ、レジ横の案内、予約台帳など、普段使っている情報を手元に置くと確認しやすくなります。
- 店名が看板や名刺と同じ表記になっているか
- 通常の営業時間と定休日が正しいか
- 祝日や臨時休業の時間を案内できているか
- 電話番号、住所、地図上の位置に間違いがないか
- ウェブサイトや予約ページのリンク先が開くか
Googleの案内では、通常の営業時間に加えて、祝祭日などの期間だけ変更する特別営業時間も設定できます。営業日が変わると決まったときは、店頭POPを作るタイミングで一緒に更新する習慣にすると忘れにくくなります。
店頭のお知らせを、そのまま使って更新します
「ネット用に新しい文章を書かなければ」と考えると、更新は続きません。たとえば、店頭に「8月13日から15日は夏季休業です」と貼るなら、その内容をGoogleビジネスプロフィールの特別営業時間にも反映します。紙のお知らせを作る担当と、Googleマップを更新する担当を分ける必要はありません。メモを見ながら同じ人が2分追加するだけでも、情報はそろいます。
営業時間以外も同じです。お客様から「入口が分かりにくい」と言われたら、外観の写真を一枚追加する。「駐車場はありますか」とよく聞かれるなら、ウェブサイトの案内ページへのリンクを見直す。お客様の質問は、次に整えるべき案内板のヒントになります。
小さな小売店なら、月に一度10分の確認で十分です
たとえば、地域の雑貨店であれば、月初めの開店前に「今月の休業日」「営業時間」「電話番号」「外観写真」「リンク先」の5つを確認します。変更がなければ、それで終わりです。新しいイベントや臨時休業が決まったときだけ、紙の予定表に「Googleも更新」と一言書き足します。
この確認により、すぐに電話がゼロになるわけではありません。しかし、「今日開いていますか」という電話に毎回説明する前に、必要な情報を見つけてもらえる可能性が高まります。空いた時間は、店頭で相談したいお客様に使えます。
写真は上手に撮るより、迷わず来られることを優先します
写真を追加するときは、格好よく撮ることよりも、初めての人が見て分かることを大切にしましょう。店の外観、入口、駐車場への曲がり角、受付の場所などは、来店前の不安を小さくします。
季節商品や新メニューの写真を増やすのは、その後で構いません。まずは「ここへ行けばいい」と分かる写真が一枚あることが、地域のお店には役立ちます。
更新を一人の記憶に頼らないために
営業時間の変更を知っているのが店主だけだと、忙しい時期ほど更新が後回しになります。紙の予定表や朝礼メモに「店頭POP」「SNS」「Googleマップ」の3つの確認欄を作ると、抜けを見つけやすくなります。
スタッフがいる場合は、更新を任せきりにせず、公開前に別の人がスマートフォンで一度検索して確認すると安心です。住所の番地、休業日、リンク先などは、入力した本人ほど見落としやすいものです。
こんな場合は、別の案内方法も用意します
急な休業や当日の変更は、Google上の編集がすぐに反映されるとは限りません。急ぎの案内が必要なときは、店頭の掲示、電話の留守番電話、LINE公式、ウェブサイトのお知らせなど、普段お客様が見ている場所にも同じ情報を出しましょう。
また、予約を必要とする業種では、営業時間の案内だけでは受付が完結しません。予約フォームや電話の窓口を用意し、「送信だけでは予約確定ではない」ことを伝えるなど、実際の受付ルールに合わせて案内します。
よくある質問
Googleビジネスプロフィールは、パソコンが苦手でも更新できますか?
管理するGoogleアカウントでログインできれば、Google検索やGoogleマップから編集できる場合があります。まずは営業時間を一か所だけ直すところから試しましょう。画面や利用できる機能は業種・地域などで変わるため、公式ヘルプも確認してください。
口コミへの返信もすぐ始めるべきですか?
口コミへの返信は大切ですが、基本情報が古いままでは優先順位が下がります。まず営業時間、場所、連絡先を整え、その後に無理のない頻度で返信する方が続けやすいでしょう。
今日やることは、店頭の営業時間と見比べることです
今日、Googleマップで自分のお店を検索し、店頭に貼ってある営業時間と並べて見てください。一つでも違いがあれば、そこが最初に直す場所です。新しい集客施策を始めなくても、正しい案内を出すことは、お客様を迎える準備の一つになります。
編集手順と利用できる項目は、Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプで確認できます。